ENo.0323　鉢川優一

（効果音）前回までのあらすじ！

現代日本出身のハチこと鉢川優一は突然てぃーこんの世界に転送された！
そう、よくある転送ものだ！
公式に転送ものだからいいじゃん！一回ぐらいやってみたい！二回目だったかな？！
とりあえずいろいろあって代理魔王となり城を運営していくことになったのだが―――

執務室では犬とねこと戯れるハチの姿があった………


いぬ「わんわん！」
ねこ「にゃんにゃん！」
ハチ「いやされる～～～～～～～～～～～～～～～」
ドア「バーーーーーーーン！！」
「？！」

0「代理魔王！」

「あ……ぼくの世話を先代魔王から言いつけられている、通称お仕えナイト……
どうしたの、そんな怖い顔して……」

0『どうしたもこうしたもございません！
というか先代ではありません！現魔王様は今お留守なだけで、あなたはただの代理魔王なのですよ！
そうじゃなくて………今いったい何が起こってるかわかっているのですか？！』

「え？！何かまずいことした……？」

0『なんと……先日渡した別冊の本は読まれましたか？』

（ドキ………）

0『…………全く。
いいですか？今、この城は「魔力枯渇」にあり、正常に運用できなくなっているのですよ』

「えっなにそれ……？！めっちゃ危なそう……
それって………僕のせい、だよね……？」

0『その通りです。よろしいですか。
城の組み立てにはルールがひとつだけあるのです。
それは、ユニットの消費値の合計が、王の魔力以下に抑えなければならないのです。
超えた場合は、全体のステータスが減少するんです！」

「えっそうなの！？」

0『あなたがその猫とか犬とかをバザールで買ったぶん、値を200値近くオーバーしているんですよ！
それを貴方はそんな……楽しそうに遊んで……』

ねこ「にゃ～ん」
いぬ「くぅ～ん」

「ご、ごめんなさい……！でもこの子たちは……この子たちは悪くないから！
悪いのは僕だから！怒るなら僕を怒ってください！
ど、どうしたらいい？」

0『今週の支持で、今の魔力値を下回るようにユニットを組みなおしてください。
各ユニットの消費値や今の魔力値は先日渡したタブレットで見れますから。』

「そ、そっか……うん。ごめんよ……
買い物するのも組むのも無制限じゃないんだね……
王様って大変だなあ……」

0『……次から気をつけていただければ結構。
それではよろしくお願いいたしますよ』

「うう……はぁい……」






「あっ、お仕えナイトさん！」

0『……なんでございましょう』

「………その……値を計算する……計算機とかない……？」

0『…………』