ENo.0086　ソフィア・コキノ

「娘：ねえねえプリンくん、ちょっと愚痴聞いてよ愚痴。てか聞け」
「剣：初登場の最初の台詞がそれっすかアンタ。まあいいっすけど。なに？」

「娘：契約書にサインして呼ばれて来たのはいいんだけどさー。
　　　なーんかボク、早くも幽体離脱しそーな気がしてきたよ」
「剣：その心は」
「娘：なんか思ってた『勇者』と違うぅぅぅ～！
　　　もっとこう『勇者の剣を受けてみよ！』とか『俺が世界を守る！』とか、
　　　大真面目に言っちゃってる系のをプチプチ潰せると思ってたのボクは！」
「剣：（知性部位の水晶で『明日の襲撃勇者』の欄を確認しつつ）あー」

「娘：土砂降りにピクニックしに来たお嬢様たちとか、なんかビキニ推進してるおねーさんたちとか、
　　　犬の着ぐるみ着てがおーとか言ってるケモちゃんとか……勇者の『ゆ』の字もないじゃん！」
「剣：おまけに招待主からも力の抜ける歌詞カード（注：初回STORY）届いたっすしね。難聴……」
「娘：ボクは本当にこの世界で魔王をやっていけるのか心配になってきたよ……」